2015年8月27日木曜日

朝日新聞の記事から

障がい者スポーツをとおして
      見る、考える、変えてゆく

2020年パラリンピック開幕まで5年。朝日新聞の連載記事からのクリップです。

・「かわいそう」から「かっこいい」へ。パラリンピック選手に対する社会のまなざしを変えたい(為末 大さん)(つながる空の下 第1部)高め合う共生の技

・今年7月の世界選手権で太田雄貴(29)が日本初の金メダルを獲得したフェンシング。日本代表らトップ選手が、車いすフェンシングの選手と合同練習を重ねた。床に車いすを固定して競技する車いすフェンシングは、上半身の機敏性が求められる。日本フェンシング協会のコーチ、和田武真(36)は「腕の動きや剣さばきを強化し、どんな体勢でも戦える力が身につくと期待している」。ハンガリーなど強豪国では五輪とパラリンピックの選手が一緒に練習するのが一般的だという。
(つながる空の下 第1部)高め合う共生の技

・障害者にとって、障害との向き合い方や乗り越え方はそれぞれだが、実は健常者の世界とも地続きなのではないか。井上(漫画家、井上雄彦(48)さん、車いすバスケットを題材に描いた「リアル」を連載中)は「見えない壁」を問う。「健常者と障害者の間にあるものかもしれないし、読者の人生に立ちはだかる壁かもしれない。壁が何であれ、壁の向こうにある喜びが伝わり、いくらかでも壁を小さく感じてもらえればうれしい」
(つながる空の下 第1部:中)同じ「リアル」健常者も

・2012年のロンドン・パラリンピックで、障害者スポーツの魅力を知りました。たくさんの子どもやその家族で埋め尽くされた観客席は、どの競技会場も大歓声に包まれていました。聞けば、大会開催の5年ほど前から、学校でパラリンピック選手たちが競技を教える体験会が盛んに開かれていたといいます。
パラリンピックの面白さ。それは競技を知らなければ分かりません。熱狂的な応援の裏には、スポーツを見る目を養う教育があったのです。
(つながる空の下 第1部)増田明美さん

・世のなかに完全な人間なんていません。足りないことに目を向けて落ち込むのではなく、欠けている自分を超えようとするとき、人間は最も大きな力を出します。そこから個性が生まれ、スペシャリストになっていく。社会は凸凹で、いろんな人がいた方がいい。
(つながる空の下 第1部)宮本亜門さん


朝日新聞:つながる空の下 第1部 「境界を超える」

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